
LIVの特徴
「LIV」は、テンプル付け根のL字金具を特徴とする、ミスタージェントルマン アイウェアの定番シリーズのひとつです。穏やかな印象の小ぶりなボストン型ですが、そのシンプルな佇まいの裏には、生地の厚みを部位ごとに緻密に調整した丁寧な設計が隠れています。細部に宿る気配りを、じっくりと味わっていただきたい一本です。
ほんのわずかな直線が生む、端正なボストン
LIVのレンズシェイプは、ボストン型の上辺にごく控えめなフラットラインを取り入れたデザインです。丸みの柔らかさはそのままに、上辺の直線がすっきりとした端正さを添えています。レンズ幅45mmのコンパクトなサイズで、顔立ちや性別を問わず、自然に掛けこなせるフォルムです。
正面は軽やか、横顔は重厚。3D構造のリム
正面から見ると、アセテートフレームとしては比較的細身で、軽やかな印象のLIV。ところが横から眺めると、リムはサイドから上部へ向かって徐々に厚みを増し、上方には特にしっかりとした量感があります。
正面と横顔でまったく異なる表情を持つ立体的な造形は、手に取って初めて実感できるLIVならではの魅力です。
強度近視の方と相性の良い理由
眼鏡作製の視点から見ると、LIVは強度近視の方にとって心強い条件がそろったフレームです。
まずは、45mmという小ぶりなレンズサイズ。近視用レンズは外側ほど厚みが増す性質があるため、レンズ幅の小さいフレームは周辺部の厚みを抑えるうえで有利になります。
さらに、肉厚なリム構造も見逃せません。度数が強く、完成したレンズのコバ(側面)に厚みが残った場合でも、厚みのあるリムが側面を覆い、目立ちにくくしてくれます。ボリュームのあるリム上方では、特にその効果が期待できます。
レンズの厚みを抑えやすいサイズと、残った厚みを隠しやすいリム構造。レンズの厚さがネックとなり、好みのフレームを選びにくかった方にも、自信を持っておすすめできるモデルです。
強弱のある厚みで掛け心地を整えたテンプル
テンプルの中程はあえて薄く仕上げられ、側頭部への圧迫感を抑えながら、心地よくフィットするホールド感をもたらします。
後方では再び厚みを持たせ、後ろ側の重心もしっかりと確保。前後の重量バランスを整えることで、適度な重さがありながら安定感のある掛け心地を実現しています。
定番シリーズの証、L字金具
テンプル付け根に配されたL字金具は、ミスタージェントルマン アイウェアの定番シリーズを象徴するディテールです。アセテートのみで構成された一般的なプラスチックフレームとは異なり、智元に加わった金属パーツが、横顔にほどよいアクセントを添えています。
掛ける人だけが知る、「青海波」の鼻パッド
LIVの鼻パッドには、日本の伝統文様「青海波(せいがいは)」があしらわれています。広い海がもたらす恵みを表し、果てしなく続く波の姿に、穏やかな暮らしがいつまでも続くようにとの願いを込めた文様です。古来、水は「清め」の象徴とされ、邪気を払い心身を整えるという意味も持ちます。
眼鏡を掛けると、鼻パッドは他人からほとんど見えなくなります。その見えない部分にまで意匠を施すところに、日本的な控えめな美学が感じられます。穏やかな佇まいのLIVに秘められた、奥ゆかしいこだわりです。
Col. E Moca2 ― 穏やかなモカトーン
Col. Eは、透明感のあるモカを基調としたカラー。ただし、単純なモカ一色ではありません。正面から見ると、フロントの上半分は透明感を保ちながらもしっかりと色を感じる濃いめのモカ。中程から下半分にかけては一気に透明感が増し、オレンジに近いほど明るくクリアなモカへと移り変わります。上下で濃淡が切り替わる、ハーフカラーのような表情です。
さらにフロント上方は、見る角度によっても表情を変えます。正面からは落ち着いた濃いめのモカに見えますが、真上から覗くと、前後の縁にはより明るくクリアなモカが現れます。一見すると穏やかなモカでありながら、じっくり眺めるほど色が幾重にも重なるような奥行きが感じられる、凝った配色です。
主張しすぎない穏やかな色合いは、肩の力を抜いたスタイルに性別を問わず自然と寄り添います。休日のカフェや散歩など、ゆったりと流れる時間にも静かに馴染む一本です。
